過敏性腸症候群と血便の関係

過敏性腸症候群の症状は下痢や便秘、おなら、腸の粘液過多などで、血便はありません。そもそも大腸や小腸に器質的な問題がないにも関わらず機能的な問題が発生するのが過敏性腸症候群であり、血便の元となるような潰瘍などがあるならば別の病名が付きます。しかしながら、過敏性腸症候群には度々血便の報告があります。これはどういうことでしょうか。

 

過敏性腸症候群の症状の一つに下痢があります。特に精神的な側面が強い過敏性腸症候群の場合は、周辺環境によってはかなり下痢を繰り返すこととなります。このため、どうしても肛門付近がダメージを受けやすく、痔を併発してしまうことが多いのです。

 

過敏性腸症候群患者の血便報告もほとんどは鮮血が付着していたというものなので、この点も合致します。また下痢と便秘を交互に繰り返すタイプのものは便秘の時にいきみがちになるため、よりいっそう肛門には悪影響を与えます。

 

したがって結論としては、過敏性腸症候群の症状として血便は発生しないが、合併症として痔を患うことはある、ということになります。

 

とにかく便秘の時はいきまず無理をせず、逆に下痢の時はできるだけ念入りにウォシュレットで肛門を洗い流し紙でゴシゴシこすらないようにしましょう。既に痔核ができていない限りは、時間を掛けてウォシュレットで洗い流せばほとんど紙に付かない程度に洗浄できるはずです。

 

また、念のため注意が必要なのは、病院にかかったわけでもないのに症状から過敏性腸症候群だと自己判断している場合です。特に黒っぽい血便が出た場合はおそらく過敏性腸症候群ではなく器質的な問題を抱えているはずですので、すぐに病院にかかってください。